10TB

パソコン以外でもテレビ番組の録画にもハードディスクドライブ(以下HDD)が使われるようになりましたが、HDDメーカーでおなじみHGSTは業界初の一台あたり10TBの容量のあるモデルを発表しました。

ウェスタン・デジタル子会社のHGSTは9日、同社独自のヘリウム充填型HDDの容量を10TBに拡大した新モデル「Ultrastar Archive Ha10」の提供を開始することを発表した。

Ultrastar Archive Ha10は、ハードディスク内にヘリウムを充填することでディスクドライブ内部に…(略)

BusinessNewsline
単純変換すると10,000GBの容量を持つという一般的な3.5インチHDDなのですが、他社のHDD容量が足踏み状態になっている一方ここまで大容量の記憶容量を確保出来たのはヘリウムにあります。これは密閉されたHDD内部に窒素を多く含む空気ではなく『ヘリウム』で満たすことにより可能になった技術です。



ヘリウムは通常の空気よりも空気抵抗が少なく毎分7500回転している金属製のディスクをこれまで不可能だった枚数を積むことができるようになったのが大きい変化です。HGSTは2006年からHDD内部にヘリウムを充填する技術開発を始め2013年にようやく6TBの製品化に成功しています。

またヘリウムガスを充填したことにより通常のHDDよりも消費電力が5割削減しており発熱も少なく軽量で、動作によ不良も抑えられるという特徴を併せ持つ結果になりました。

10TB HDDは2014年9月の段階で同じくHGSTが開発に成功しておりこの時点でサンプル出荷が既に行われています。(参考)ただ、この手のヘリウム充填HDDは業務用となっており、私達が購入できるものではありません。