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アレルギーというと日本では卵や小麦、花粉アレルギーなどが知られていますが、実は世界には電子機器等から発生する電磁波で体を悪くするという摩訶不思議な『電子機器アレルギー』なるものが存在しているそうです。

フランスの裁判所で、「電子機器アレルギー」を訴えた女性に対して障害者手当の受給資格が認定された。電磁波過敏症(EHS)に苦しむ人々にとって「突破口」となる判決だとされているが、その科学的根拠はまだ示されていない。

WIRED.jp
いまこのサイトを見て頂いている方は電磁波に晒されていることは間違いないのですが、体調はいかがでしょうか。実は世界にはこの手の電磁波に弱い電磁波過敏症(EHS:electromagnetic hypersensitivity)なるものを発症する人がおり、フランスではEHSが認められ障害者手当の受給資格を得た人がいると報告があるそうです。

記事によるとEHSの症状としては、場合によっては携帯電話や無線LANなどほぼ全ての電子機器からでる僅かな電磁で頭痛や吐き気、疲労感、うずきなどの症状が出るというもので、サイエンスの知識がある人からは相当なツッコミがありそうなのですが世界保健機関(WHO)でもEHSを『症状』として認めているものだといいます。
ただ、WHOを始め多くの機関は電磁波と健康の因果関係はハッキリしたことが分かっておらず、高圧送電線等から発せられる極めて強い電磁波については微弱ながら人体に影響があるとの認識になっているとのことです。


今回フランスで障害者手当の受給資格を得た人は人里離れた田舎でくらしているとのことで、調べてみると実は世界中にEHSを訴える人がおり同じように電磁波が少ない環境で暮らしているそうです。
産経ニュースによると、アメリカのアイオワ州グリーンバンクという街には近くに電波望遠鏡があり観測のため街では多くの電子機器の使用が禁止されています。つまり電磁波が限りなく少ないという現代では珍しい街になっていることからそのような環境を求め各地からEHSとする人が移り住んでいるといいます。
しかし、最近電波望遠鏡が閉鎖する話がでてきており未だに有線の固定電話が当たり前のように使わている街ではEHSで移り住んだ人とそうではない元の住人らの間でどのような街にするのか問題が発生しているとのことです。

ちなみにEHSを訴える人は街に使われている街灯も外すよう求める状態になっているとのこです。

参考:【ウイークリーワールド】「電磁波過敏症」の人々が次々移住 「地上で最も静かな町」を悩ませる“電波喧噪”(1/3ページ) - 産経ニュース