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アメリカ、ロサンゼルスの病院で先日移植用の心臓を運んでいたヘリが病院の屋上に墜落する事故があったものの、回収した心臓を手にした医師が僅か数メートル歩いたことで転倒、臓器を再び地面に落下させるという稀な出来事があったと報じられています。

海外の複数メディアによると、南カリフォルニア大学(USC)のケック病院に移植用の心臓を輸送していたPrime Healthcare Air Transportationがケック病院の屋上に墜落する事故があったものの、結果的に移植用の臓器は患者に移植され手術は成功したと報じています。

記事によると、事故があったのは今月6日午後3時15分頃、ケック病院の屋上に移植用の臓器を積んだヘリが到着した時に発生しました。ヘリコプターにはパイロット2名、医療従事者3名が登場していたものの着陸する前に制御不能に陥り墜落。ヘリは屋上に横転するものの奇跡的に炎上することなく自ら機内から脱出することに成功しました。

問題はもう一つ。移植用の臓器を当時運んでいたことです。これについて事故については現場ロサンゼルス消防局の消防士が屋上に駆けつけ移植用の臓器をヘリコプターから取り出すことに成功。この臓器は医療従事者が持っていたのでなく『航空機の機内に収められていた』と記載されており外部の衝撃が加わらないような構造になっていたものと考えられます。




しかしその後もトラブルが発生します。記事によると、機内から取り出された臓器が医師に渡されたものの、僅か数メートル歩いたところで周囲に散らばっていたヘリコプターの破片を踏み転倒。大切な臓器を地面に落下させるという出来事が立て続けに発生しました。
この心臓については結果的に移植を待っていた患者に使用されたとのことです。

ちなみに今回の事故についてはかなり低高度で墜落したと考えられており、パイロット2名は負傷したものの乗っていた医療従事者3名のうち2名は怪我などもなく、治療も行われないほどだったとしています。