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急速に弾道ミサイル技術および核技術を獲得したとみられる北朝鮮。現在、陸上から発射するいわゆる一般的な弾道ミサイルが複数確認されているのですが、一方で潜水艦から発射可能な弾道ミサイルに関して、運搬可能な潜水艦が2種類建造されている可能性があると報じられてます。

ロシアの軍事レビューによると、National IntelligenceServiceのレポート内容として北朝鮮では現在2つの新しい潜水艦を建造しているとし、1つはロメオクラスの近代化バージョン、もう一つは中型もしくは大型の新しい潜水艦だと報じています。

Северная Корея строит две подводные лодки, способные нести баллистические ракеты

北朝鮮は2019年10月に北極星3号という潜水艦発射弾道ミサイルの試射を行っており、高度910kmまで上昇し、450km飛行しました。その能力から一般的な軌道を描き発射した場合の射程は2000kmに達すると言われています。

▼北極星3号
北極星3号

この北極星3号を発射した潜水艦は現在1隻のみ建造されている鯨型潜水艦(Sinpo-B)が使用されており、排水量は2000トンで1発の潜水艦発射弾道ミサイルが搭載されているとのこと。

一方で、北極星3号の今後搭載する潜水艦に関してはSinpo-Cタイプの通常動力型潜水艦になるとしており排水量は3000トン、搭載している潜水艦発射弾道ミサイルは3発と想定されています。

Sinpo-C
Photo:www.navalnews.com

Sinpo-Cについてはロメオ型潜水艦の発展型となっており、2つ建造されているとされる潜水艦のどちらに分類されるのかは不明ですが、いずれにしてもこの潜水艦のデザインは旧式であり少なくとも太平洋に出るまでに捕捉されることは間違いなく、北朝鮮近海に潜み反撃能力を確保するという運用方法がとられる可能性が高いと考えられます。