ワレリー・メリニコフさん_1

欧米など、世界で猛威を振るう新型コロナ。国内外で有名人が死亡する出来事も報じられていますが一方ロシアでは毎年凍った川の上に巨大なメッセージを残していたという男性が先日死亡したと報じられています。

ロシアメディア『イタルタス通信』によるとアムール州郊外にあるホムチナ川で毎年新年になるとお祝いの巨大アートを描き続けていたワレリー・メリニコフさんが2020年10月30日に新型コロナウイルスで死亡していたと報じています。

Житель Приамурья рисовал на льду новогодние открытки. После его смерти традицию продолжили - Общество - ТАСС

記事によると、この男性はアムール州マルコヴォ村出身の高齢者でかれこれ10年前から巨大な毎年新年のお祝いメッセージを描き続けていたとしています。この行為は村では有名となり最近ではこのアートを見るため外から観光客が訪れるなどしており、2019年には国際宇宙ステーションから撮影されたものも公開されていたとのこと。

ワレリー・メリニコフさん-1

しかし、先月下旬に新型コロナで亡くなったことで伝統となりつつあった人気アートが消えてしまう事態になったのですが、村民らが彼の伝統を引き継ぐことを決心し彫刻家アレクセイ・シドロフ氏に依頼しアートを描いてほしいと依頼。これを承諾し早速アート制作に入りクリスマスを前にサンタクロースに扮したワレリーさんを描き「ワレリーじいさんに捧ぐ」という言葉が添えられたとのこと。

ワレリー・メリニコフさん

村民らによると、新年にはワレリーさんが行っていた新年のイベントを実施するといい、今年も同じようなアートがお披露目されることになるとしています。