Su-57

ロシアが開発し今年中に量産型がロシア空軍に引き渡されるなどとも報じられている最新鋭のステルス戦闘機『Su-57』に関して、エンジンに空気を取り込む吸気口が直線でステルス性能を大きく下げていると指摘されている件について、最近撮影された写真でこの問題は対応済みであることが確認されていると報じられています。

ロシアのРепортёрというニュースサイトによると、第5世代ステルス戦闘機『Su-57』に関して、吸気口のデザインとインテークダクトに関する写真がネットワーク上に投稿されたと報じています。

主にアメリカなどが開発している戦闘機の吸気口はS字に曲がったインテークダクトを通じてエンジンの先端まで伸びています。これは正面からみた場合この曲がったS字構造によりエンジンのファンを隠し電波を反射させないように工夫しているためです。
しかし、Su-57に関してはS字型インテークダクトを採用しておらず吸気口からエンジンのファンがほぼ直線上に並んでおり、電波を反射してしまうのではないかと指摘されていました。

Su-57 インテークダクト

この件について最近公開されたSu-57の吸気口を強調した写真には電波を反射させない構造が取り入られていることがわかったとのこと。

撮影された機体はどの試験機なのかは不明なのですが、少なくともSu-57の最終モデルに対応している場合はエンジン前面に搭載された放射状の構造により電波を反射させない構造になっているとのこと。

F-22

一方、F-22やF-35では吸気口から取り込まれた空気は湾曲したエアインテークダクトを介してエンジンに取り込まれる構造になっており吸気口から直接エンジン前面のファンブレードを目視することができません。これにより高いステルス性能を付与しているのですが、Su-57の場合は放射状の構造によりこれを回避しているといい、既存の戦闘機にも応用できる技術なっていると考えられます。