Delta WASP

家庭から業務用まで物によっては宇宙でも使用されている3Dプリンタ。イタリア企業はこれまで作られてこなかった巨大3Dプリンタを製造しました。

イタリア工業メーカーの『WASP』は高さ12m、直径6mという巨大な3Dプリンタ「Delta WASP」を発表しました。

WASP: 高さ12メートルの世界最大の3Dプリンターを発表 - Technobahn

同社によると、このプリンタはデルタロボット方式という3組のリンク構造で伸びたアームでヘッドを吊るすというタイプもので、一般的な3Dプリンタで使用されているプラスチック樹脂を使うのではなく、泥や粘土など自然素材に固化剤を混ぜてモノを作ります。



この3Dでプリンタで作られるのは人が住むことができる住宅(シェルター)としており、世界にいる年収3000ドル以下で生活している低所得者や自然災害などで家を失った人が一時的に住むような家も作ることができるとしています。

▼泥で作られる家(WASP)


どこにでもある土と少量の固化剤で家が作れるというこれまでにない3Dプリンタにもなっているですが、一方で出力された家はどの程度の大きさになるのか。場合によっては大型の輸送車やクレーンが必要になるという問題が出てくることが予想できます。

確かに低所得者向けの家を安価・短期間で建造することはできなくはないものの、なにか別の問題を見落としていると感じる3Dプリンタになりそうです。