コクピット

イギリスで民間旅客機を操縦するパイロットにアンケート調査を行ったところ、「目が覚めたら副操縦士も眠っていた」などと解答した機長が3割もいたことが明らかになりました。

英国航空操縦士協会(British Airline Pilots' Association、BALPA)は自国のパイロット500人を対象に調査を行ったところ、英国のパイロットの56%が操縦中に居眠りをした経験があると解答し、29%は「目が覚めたら副操縦士も眠っていた」と答えていたことが分かったとしています。

これは英国ではある航空会社のエアバスA330型機の機長と副操縦士が8月13日、自動操縦で飛行中にそろって居眠りしていたという不祥事が発覚。民間航空局によると、居眠りをしていたパイロットの1人は「機長と副操縦士の2人ともフライトの前日と前々日の睡眠時間は5時間しかなかった」と話しているといいます。

また今回の調査で「過去6か月の間に、疲労が操縦に支障を来していると思ったことが少なくとも月に1度はあった」と答えた人は全体の43%、「飛行の安全性に対する最大の脅威は疲労」だと回答したのは49%、「企業文化として疲労を報告できない雰囲気がある」と答えたのは約30%だったとしています。

欧州議会はパイロットなど航空会社従業員の労働時間の上限に関する規制の改正案を30日に採決する予定なんですが、英国航空操縦士協会はこの改正によってパイロットが22時間にわたって眠らずにいることを要求される恐れがあり、危険だと主張しています。


ちなみに、2012年9月にオランダの格安航空会社トランサヴィアの旅客機では機長がコクピットに戻れないというトラブルが発生しています。これはトイレ休憩に入った機長に代わりに副機長に操縦を任せたもののその間に眠ってしまったというものです。
その後、機長は何らかの方法で閉ざされたコクピットに戻ることができたものの、そこには寝ている副機長の姿があったとされています。


このニュース記事についてネットではこのようなコメントが寄せられていました。
・寝てて金もらえるなていい仕事だな
・電気イスにしたらどうだ
・航空機事故の殆どがヒューマンエラーなんだから人間は寝ときゃいいんだよ!
・新幹線の運転士は眠くならんのかな
・コクピットを開放して緊張感を与えれば眠れない
・もしかしてパイロットて猿でも出来るのか 
・5時間寝てりゃ十分だろ、赤ん坊か

参考:So-net Photo:Yahoo!ブログ