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仕事と場所を選ばない3Dプリンター。近い将来、3Dプリンタを搭載した衛星が巨大な構造物をつくり上げるという新技術をアメリカの企業が開発をすすめています。

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NASAより50万ドルの支援を受けるという、宇宙関係者も注目している新技術。米国のTethers Unlimited社が開発を進めているのは「SpiderFab」と呼ばれる3Dプリンタです。

これまで宇宙空間に送り込まれる衛星は打ち上げるロケットの直径よりも小さく折りたたみ、宇宙で展開します。Tethers Unlimited社によると、同社の製品は『最終製品』つまり完成された物を打ち上げるのではなく、「プロセスを打ち上げるのだ」と話しています。これにより、頑丈でさらにコンパクトな製品を製造できるとしています。

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▲クモが蜘蛛の巣を作り上げるように構造物を接合するSpiderFab

具体的に宇宙空間でどのように製品を作るのか。Tethers Unlimited社によると、軌道上に製造ステーションを設けるという方法、もしくは各衛星が自らを組み立てるという案です。
軌道上の製造ステーションでは、組み立て後に衛星を適切な軌道へと移動を行う必要があるため発射というメカニズムを必要とします。一方、自己組み立て式の衛星は、システムは複雑なものの、最初の行路で正しく軌道投入されるので、こうした余分な作業を必要としないとしています。そのためTethers Unlimited社は3Dプリンタ衛星を打ち上げ自らを宇宙空間でつくり上げるという方法を検討しているといいます。

ただし、宇宙空間は大気が存在しない変わりに発生させる熱の除去が難しく、直射日光があたるような場所では影の部分とは数百度という温度差が生じることで製品に誤差が生じる恐れがあるとしています。そのような場合は組み立て自体が不可能になることが考えられるそうです。

これまで考えられなかったような大規模な宇宙構造物を製造できる可能性があるという宇宙での3Dプリント技術。地上とは異なる環境下で同じ品質で生産可能にするという技術開発が今後の課題になりそうです。
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