TALOS

これはアメリカ軍が開発中(構想)しているプロテクトアーマー&パワードスーツ『TALOS』を纏った兵士(CG)です。驚くことに、まるで映画に登場するような極めて優れた全身防弾が施されています。

チュンチュンと銃弾をはじくプロテクトアーマー。こういった物は映画やドラマだけと思いきや、実際に作ってしまおうという計画がアメリカ陸軍で進められています。

「TALOS(タロース)」
と呼ばれる開発プロジェクトの元、今年の5月から正式な開発プロジェクトが始まっているのはパワードスーツと流動体による新しいプロテクトアーマーです。

これは US Special Operations Commandいわゆるアメリカ特殊作戦軍 (USSOCOM) が中心となって開発しているもので、米メディアnprの取材によると「USSOCOMで進めているパワードスーツはアイアンマンのように飛ぶことはできないが、新技術を応用した強固なプロテクトアーマーによりパワードスーツを装着した兵士を守ることになるだろう」と述べているといいます。



この中で注目されているのは新開発のプロテクトアーマーです。

開発担当の米デラウェア大学の工学部教授のNorman Wagner氏によると、このプロテクトアーマーは「赤血球よりも小さなナノ粒子から作られており、セラミックのような特殊な流動体で構成されています。この特殊な構造により弾丸の跳ね除ける強度を得ることができるだけでなく、弾丸の衝撃を吸収することもできるようになる」と、映画にありそうなよく分からない説明をしています。

一方、開発プロジェクトのメンバーでMITの工学部教授のGareth McKinley氏は「完成したパワードスーツの外見は「アイアンマン」とほとんど変わらないものになるだろう」と述べています。

計画が順調に進んだ場合、早くても2~3年後には動作可能なプロトタイプが完成するとのことです。 


ちなみに、2013年2月に米陸軍は "Future Soldiers will have flexible electronics everywhere" と題した将来兵士像の写真を公開しています。

未来の米軍兵士
 
参考:BusinessNewsline