V-280

“ブラックホーク”のボディーと“オスプレイ”の翼と回転翼をつけたような機体に仕上がっているのは、アメリカが開発を進めているティルトローター機『V-280』です。(写真はV-280のモックアップ)

ボーイングと共同でオスプレイを作ったベル・ヘリコプターと、F-22やF-35の製造で有名なロッキード・マーチンが共同で開発しているのは、米陸軍で採用を目指す第3世代チルトローター機『V-280 バロー』です。同機は2013年、テキサス州で行われた2013年陸軍航空協会で発表された最新の機体で、2017年に初飛行を目指し開発が進められています。

同機はUH-60 ブラックホークの後継機として作られておりこれまで発表された性能によると、巡航速度は時速520km、最高速度は560kmで、飛行距離は最大3,900km。戦闘行動範囲は930~1500kmとなっています。(距離は1回の空中給油を含むものなのかは不明)

搭載能力としては11人の兵士を搭乗させることが出来るほか、デュアルカーゴフックに最大4500kgを吊り下げることができます。

V-280_1

V-280は片方のエンジンが停止した場合に備えもう片方のエンジンでも回転翼が可動するように作られています。同機はV-22オスプレイにくらべティルトローター設計を簡素化、部品点数を減らすことで1機あたりのコストが安くなっています。またオスプレイのように翼の折りたたむ構造には作られていません。