ペルム紀

今から2億5000年前に発生した原因不明の大量絶滅。この絶滅で死滅したと考えられていた小型サメの一種がその後も1億年以上も生存していたことが明らかになりました。

これはスイス・ジュネーブの自然史博物館と仏モンペリエ大学が共同で行った研究で、フランス南部の町モンペリエ近郊にある白亜紀の堆積地層から複数見つかり、3種の新種が確認され、内1種は何れにも該当しない未知の歯でした。

研究チームは新種の3つを調べたところ、 1つはファルカタスというサメに似た歯を備えていたことが分かり、2つ目は現在オーストラリア沿岸部で見られるポートジャクソンネコザメに、3目は先が尖った歯で現代のサメに近いエナメル構造を備えていることがわかりました。

クラドドント類

興味深いのはこれら歯の化石が白亜期、およそ1億4550万年前から6550万年前の地層から発見されていたことです。同種のサメはこれまで約2億5200万年前のペルム紀(二畳紀)末から三畳紀初期にかけて発生した大量絶滅(海洋生物の9割前後が死滅)で絶滅したと考えられており、今回の発見は少なくともペルム紀の大絶滅後も1億年以上も生き抜いていたことが分かったことです。

スイス自然史博物館のギヨーム・ギノー氏によると、サメの歯の化石が見つかった石灰岩の地層は、1億2000年ほど前には深い海の底であった可能生が高いとしています。深海はこれまで言われているペルム紀の低酸素と高温という絶滅の原因を回避出来る環境があったとし、また小型のクラドドント類はさまざまなものを食べ、厳しい環境を生き抜いていたと予想しています。

ペルム紀の大量絶滅

今から2億5200万~2億4700万年前、地球はペルム紀末と名付けられた時代に謎の大量絶滅が発生し、約20万年で海生生物のうち最大96%、全ての生物種で見ても90%から95%が地球から姿を消したとされています。 最新の研究では化石から海面温度が摂氏40度に達していたことが明らかになり、また地球全体が低酸素で高温の状態だったと研究結果が示されています。

これまで同種の大量絶滅は5度確認されているもののペルム紀の大量絶滅は特殊で、何れも絶滅から10万年程度で生物が元に戻るものの、ペルム期大量絶滅では500万年を要したと考えられています。

参考:National Geographic
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