V-22

ヘリコプターのように垂直に着陸でき、さらにヘリよりも速く、遠くに飛べるオスプレイ。この機体について小野寺防衛大臣は「あの姿を見たときに、『欲しい』と正直に思った」と述べていたことが明らかになりました。

小野寺防衛大臣は東京都内で講演し、アメリカ軍の新型輸送機オスプレイについて、艦船への搭載が容易で、遠隔地での災害支援に役立つなどとして、自衛隊への導入に意欲を示しました。

この中で、小野寺防衛大臣は、自衛隊が行ったフィリピンでの災害支援に関連し、「陸上自衛隊のヘリコプターは、ローターという回転翼を外さなければ、海上自衛隊の艦船に積み込めない。フィリピンの災害支援に派遣した際には、ローターを外すのに2日間、再び取り付けるのにも2日間かかり、現地に着いても、実際に機能するまでに時間がかかった」と述べました。

そのうえで、小野寺大臣は、アメリカ軍の新型輸送機オスプレイについて、「フィリピンの現場で、日本の護衛艦に着艦し、ボタン一つでローターを2分間でたたんだ。あの姿を見たときに、『欲しい』と正直に思った」と述べ、艦船への搭載が容易で、遠隔地での災害支援に役立つなどとして、自衛隊への導入に意欲を示しました。

政府は、来週決定する、来年度から5年間の防衛費の総額などを定める「中期防=中期防衛力整備計画」に、オスプレイを導入する方針を盛り込むことにしています。

NHKニュース
V-22(MV-22)ことオスプレイについては自衛隊に採用することが決まったなどと報道がされていましたが、その背景には隣国との関係以外にも、災害時に迅速に対応できる能力が高く買われているという感じです。

V-22と自衛隊については最近は航空祭を初め沖縄以外でも展示や飛行が行われており、今年6月には海上自衛隊所属の護衛艦から離着陸、また格納が行われています。



ただ、今後オスプレイようなティルトローター機の登場が予想されており、例えば翼の折りたたむ構造を省くことで1機あたりの製造コストを抑えたV-280などがあるので、使い道によってはこちらで十分な性能が得られる場合があります。

▼V-280(モックアップ)
V-280_1