Baidu IME

中国最大手の検索サイト「百度(バイドゥ)」が提供している日本語の入力ソフト「Baidu IME」が、パソコンに入力したすべての情報を外部に送信していた問題が発覚しました。実はこのソフト、直接インストールする以外にも「RealPlayer」「CrystalDiskMark」などにも組み込まれており、知らないうちにインストールされている恐れがあります。

 中国検索最大手「百度(バイドゥ)」製の日本語入力ソフトについて、使用するとパソコンに入力した全ての文字情報が同社のサーバーに送信されることが分かり、内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)や文部科学省は、中央省庁や大学、研究機関など約140機関に使用停止を呼びかけた。

 読売新聞の調査では外務省のほか、東京大など少なくとも12大学の一部パソコンで導入されていることが判明。NISCは「重要情報漏えいの可能性は否定できない」としている。

 問題となっているソフトは「バイドゥIME」。2009年に公開された無料ソフトで、昨年1月のバイドゥ社日本法人の発表によると日本国内で約200万人が利用している。

参考:読売新聞
Baidu IMEについてインターネットをよく使われている方、またはフリーソフトなどをよくダウンロードする方は、知らないうちにインストールされている恐れがあるのはご存知でしょうか。

実はこのソフト、直接ダウンロードしインストールする以外にも、フリーソフトをインストールする手順で「Baidu IMEをインストールする」という項目があり、同じようにインストールされてしまっていることがあります。

ネットの情報によると、フリーソフトにくっつくような形で配布されていたソフトは以下のとおりです。
GOM PLAYER (ゴムプレイヤー)
RealPlayer (リアルプレーヤー)
Woopie Video DeskTop
Woopie ZIP
Woopie ブラウザ
ALZip
Freemake Free Audio Converter
Freemake Free Video Converter
Freemake Free Video Downloader
CrystalDiskMark
CrystalDiskInfo
キングソフト 辞書
キングソフト インターネットセキュリティ
キングソフト オフィス (無料体験版)
BrotherSoft.com / BrotherSoft.jp
ワンクリックウェア駆除ツール
このように、フリーのセキュリティソフトや有名なフリープレイヤー、圧縮解凍ソフト、ベンチマークソフト、動画音声編集ソフトと多種にわたっています。また、ソフトのアップデートを行う際でも「Baidu IME」をインストールする項目があるそうで、こちらでも知らずにインストールされてしまっている恐れがあるので注意が必要です。

Baidu IME_7
▲CrystalDiskMarkではインストール時に赤枠のチェックをはずさないとBaidu IMEがインストールされる。(他ソフトでも同じような仕組みでインストールされる恐れがある)

ちなみに、このソフトはアニメ系のキャラクターが胡散臭く表示されるのも特徴らしく、何れも心当たりがある方はインストールされていないかチェックする必要があります。


以下はBaidu IMEで使用されていたキャラクター

▼2013年6月27日にBaidu株式会社がリリースしたスキン。「鏡音リン」「鏡音レン」「巡音ルカ」(参考)
Baidu IME_3


Baidu IMEのアンインストール時に表示される
Baidu IME_1

Baidu IME_2

以下は広告や配布サイトに表示されていた画像やキャラクター
 Baidu IME_4Baidu IME_5
Baidu IME_6