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長い時間をかけ現在の姿形になったという進化論。これは現代の科学技術で既に“進化”を裏付ける証拠がいくつも存在しています。しかし、国によってはあるモノが原因でその事実がねじ曲げられているとのことです。

アメリカ合衆国や世界における人々の問題意識や意見、傾向に関する情報を調査するシンクタンク、ピュ-研究所によると、最近行われた成人1983人の調査結果としてアメリカ人の実に1/3が進化論を否定していると発表しました。

この結果は人類の進化についての報告の中で発表されたものとし、調査の対象となった人の1/3が「人間とその他の生物は世界の始まりから今の姿で存在していた」と回答していたとのことです。

残りの2/3は「人間と他の生物は時間とともに進化した」という進化論を信じていると答え、半数が自然選択説が進化を先導したと解答。また一部に「全てを超越した存在が人間と生物を現在の姿にするために進化路程を導いた」と回答している人もいたといいます。

自然選択説とは厳しい自然環境が、生物に無目的に起きる変異(突然変異)を選別し、進化に方向性を与えるという説。また、自然淘汰説は自然界で生態的条件や環境などによりよく適合するものは生存を続け、そうでない劣勢のものは自然に滅びていくという説。

2009年に同研究所が行った調査でも同様の比率で回答されており、アメリカでは進化論を否定する人が多い理由として宗教が未だに重要な役割を担っていると結論づけています。ちなみに、政党支持者の中では差があったとし、今回の調査では43%の共和党支持者と67%の民主党支持者が人類の進化論に肯定的だが、2009年の調査では54%の共和党支持者と64%の民主党支持者という結果だったとしています。 

参考:Huffington Post Japan