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「そんなこと、他の石とぶつかって角がとれて・・・」と誰もが答えそうなこちらの疑問。実は地質学者らの間では別の案が支持されており、丸い石の発生について長年解明できてはいなかったとのことです。

上流には角ばった大きな石。下流になるほど丸く小さな石が多くなる、と小学校の理科の時間で習った覚えがある方も多いと思います。その理由は「水で流され石同士がぶつかり合うから!」というものです。しかし、地質学者は違います。

これまで多くの実験を行ったところ、そのように丸くなるには、非常に長い時間が必要だということが分かり摩耗では説明できないとしこの説を否定しました。彼らの説と言うのは下流に小さく丸い石が多いのは最初からそのような形をしたもので、水の流れによって押し流された結果だというものです。

この現象についてペンシルベニア大学の地質学者はハンガリー、ブダペスト工科経済大学の数学者らの協力により難問に挑戦しました。そこで分かったのは最初の段階として摩耗が生じることで石は丸くなるのと同時に、摩耗によって石が小さくなるためには、石は初めから滑らかである必要があるというものです。

具体的には摩耗方程式という下流に流されていくことでどれだけ摩耗が生じて丸くなっていくかを方程式化したもので、計算の結果、石は高いカーブ曲線を描いている部分(角張っていたり、出っ張っている所)は早く摩耗する一方、直線に近い部分やマイナスのカーブ曲線の箇所(凹んでいる所)に関しては摩耗は全く生じないことがわかったといいます。

つまり「やっぱり水で流され石同士がぶつかり合い丸く小さくなった」というのが正しかったというわけです。

ちなみに摩耗方程式は石がこれまでにどれだけの距離を、どれだけの時間をかけて流れてきたかを割り出すことができるといいます。また、この方程式は火星で発見された丸い石でも河川の形成起源を解明することもできるかもしれないとされています。

参考:Technobahn
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