熱帯

「暑くなったら冷たいところに移動するんじゃないのか?」と思いきや実はそうではない、赤道付近の魚。最近の研究結果では今後3度上昇することで死滅すると発表されています。

オーストラリア、ジェームズクック大学の研究チームは赤道付近に生息している魚について、「摂氏3度上昇しただけで死滅することが判った」などとする論文を発表してます。

論文によると、研究チームは赤道付近のサンゴ礁に棲息している一般的な魚、6種類を調査。その結果、この一帯に生息している魚は生涯を通じて狭い温度域しか経験したことがなく、生育環境の温度環境に最適化している魚だということがわかったとしています。

人間をはじめ、生き物は環境に対する適応能力が高いと言われていますが、一方で何も出来ず死んでいってしまう魚もいるのも事実のようです。温度上昇に伴い生息域が変化したり、また南北のいずれかに移動することも考えられなくはないのですが、そうなると季節の変化に晒されることになり3度の温度差で死滅してしまう魚についてはやはり厳しいのかもしれません。 

現在、西暦2100年前後には赤道付近の温度が2.3度上昇することも予想されていることから、環境改善といった策を今からでも行ったほうがよいのかもしれません。

参考:Technobahn