アカンソーデス

「アカンアカン!」と関西の人は言いますが、アカンソーデスという名前が付けられた魚がいるのはご存知でしょうか。今回はネットで話題になった「アカンソーデス」について調べてみました。

今から2億9000万~2億5000万年前、古生代石炭紀からペルム紀にかけて生息していたのはアカンソーデス (Acanthodes) という魚です。Acanthとは棘という意味で、棘魚類という古生代に繁栄した原始的な魚類の一群になります。

棘魚類は非常に多様性が富んだ体系であったと知られており、初期の棘魚類は古生代のシルル紀後期(約4億年前)に登場しました。デボン紀(約4億1600万年前から約3億5920万年前)には世界の淡水域を中心に最盛期を迎えてからは徐々数を減らし、その後訪れた地球における歴史上最大の大量絶滅と知られるペルム紀末(約2億5,100万年前)に棘魚類の全てが姿を消しました。

アカンソーデスはアカントーデス、アカントデスなど日本では呼ばれています。化石はヨーロッパ、アフリカ、北アメリカとオーストラリアで発見されており、平均的な体長は20~30cm。原始的な顎を有していたものの歯がなくプランクトンなどと食べていたと考えられています。

▼東京上野の国立科学博物館に展示されているアカントーデスの化石
アカントーデス

参考:Wikipedia