釘子戸_1

中国の都市部に住む2割の人が経験したことがあるという立ち退き。中国の場合はありとあらゆる手段で立ち退きを迫るのですが、どうやらこの動きは現在も行われているようです。

釘子戸(クギ世帯)」という言葉をご存知でしょうか。これは中国で立ち退きを拒否し、釘のように動かないことを世帯を釘子戸などと呼んでいるのですが、このような人たちに対し嫌がらせが行われています。その方法は砂攻め、爆破、発砲、暴力など幾つかあるのですが、一般的なのは周りを掘り下げ陸の孤島にする方法です。

中国湖南省長沙市望城区。ここに陸の孤島にされた1軒の住宅があります。運動公園開発に伴い再開発が行われ、周囲の世帯は2013年当初から立ち退きに応じ徐々に姿を消していったといいます。地元当局によると、この家の世帯主も賀翠蘭(ホー・ツイラン)さんも去年の8月までに補償金を受け取っているといいます。
また、賀さんの父親が暮らしているとしているものの、実際は誰もおらず家具などもなかったと発表しています。

▼賀さん宅
釘子戸_2

一方、今回の釘子戸をネットで投稿した最初にユーザーによると、今も人が暮らしており、賀さんの父親とみられる高齢者が「今もハシゴで出入りしている」とコメントしています。

当局は今回の問題について「賀さんが規定額以上の補償金を求めているほか、多くの不合理な要求もするなど、交渉に協力的でない」などと主張しているといいます。

釘子戸_3

釘子戸_4

参考:Record China