人民法院

文字を書くとなると必ず発生するのが誤字脱字、表現の誤りです。中国の裁判所は判決文の質を高めるため、一般の人から誤字脱字を見つけてもらい懸賞金を渡すという事が行われているそうです。

『判決文に懸賞金』と世界で類を見ないことが開始されたのは中国安徽省にある黄山市中級人民法院です。日本で言う地裁にあたる裁判所のようなのですが、出された判決文に対し市民から文章を誤りを見つけ出してもらい懸賞金を出すという試みが初めて開始されました。

具体的にいくらもらえるのかという点について、文章の誤りは20元(約340円)で、上級裁判所の規定にそぐわないという判決文等書類については200元(約3342円)、 さらに司法の公正重大な影響を与える法適用の誤りについては500元(約8356円)となっています。

ちょっと確認すればすぐに小銭を稼げそうな感じなのですが、指摘された誤りについては法院内部で審議し、場合によっては検察官、弁護士、大学教授らも交えて議論。その上で、3日以内に指摘した人の実名を公表した後、懸賞金を支払といいます。

新華社電子版によると「この行いは判決文の質を高め、司法の権威を維持することが目的」と報じているのですが、市民からは「字句の誤りを正すより、まずは裁判官が襟を正せ」などと声があがっているそうです。


文章を書いていると、正しいと思って使った表現も実は全く別の意味だったり、最悪の場合、言葉の使い方が自体が間違っているということがあります。ちなみに、このサイトの誤字脱字については「頻繁に発生」しているようなので、見つけたかたはこっそりメールで教えていただければ即日修正致します。