中国の都市

著しい経済発展を遂げた中国。数多くの建築物が経てられ、都市を繋ぐ地下トンネルなど交通面も大きく改善されているのですが、これら建築物の実に8割に水漏れの事故が発生していると報じられています。

2014年2月16日、北京市朝陽区で道路が陥没する事故が起きた。21日付人民日報(電子版)は、防水工事の手抜きが改めてクローズアップされていると伝えた。

都市部では地下鉄や駐車場、商業施設、トンネル、競技施設などの建設が進む中で、防水工事の不備による水漏れが問題化している。これらは“建築のがん”と言われている。

Record China
この『建築のがん』などと中国で言われている手抜き工事について、建築事故の専門家によると大量に作られた大型施設や劇場、競技施設、そしてマンションといった住居について、その8割に水漏れ関連の事故が発生しているといいます。

なぜこのような水漏れ事故が頻発するのか。その理由について、中国における防水に関する規定によると『防水保障期間を5年』と定めている点です。つまり、業者は5年以降は水漏れしようが罰せられることはなく、この規則に抵触しないであろう、5年程度もつ中国内の安物素材で施工を行っているといいます。

中国における水漏れ事故は特に地下にある施設に多く存在し、雨が降るたび水漏れが発生するというケースが後を絶たないといいます。また専門家によると、建築に使用される素材にも水漏れの原因があるとし、地下鉄やトンネルではひび割れたコンクリートの隙間による水漏れ事故も多発しているとのことです。