マレーシア機

連日、消息を断ったマレーシア機の報道がされていますが、中国の中国共産党機関紙傘下の環球時報編集長が、「失踪の方が希望がもてる」などと発言したところ「無責任だ」など批判の声が寄せられたと報じられています。

2014年3月10日、依然消息を絶っているマレーシア・クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空MH370便に関して、中国共産党機関紙・人民日報傘下の環球時報編集長、胡錫進(ホー・シージン)氏は自身の意見を発表。ところが、ネットでは彼の発言に批判が集まっている。

胡編集長は、「マレーシア機が消息を絶ってだいぶ経つが、いっそのこと見つからない方がいいのではとの思うようになっている。これなら家族らは少なくとも“生存しているかもしれない”という希望をもてるだろう。航空機を見つけ、原因を究明してこそ今後の安全に繋がることはわかっている。こんな考えは間違いだとわかってはいるが、失踪していることで気持ちが救われるかもしれない」と発言。

Record China
消息を断って数日が経過したマレーシア航空MH370便。通信が途絶えた位置が分かっているだけで何が原因で消息を断ったのか、また墜落したとしても残骸が発見されないという状況になっています。ただ、他の海上に墜落した航空事故でも機体パーツの発見に数日という時間を要したことがあるので、今回も残念ながら同様なケースになってしまったのではないかと考えられます。

さて、胡錫進氏が述べてしまった「失踪の方が希望を持てる」という趣旨の発言。胡氏は「こんな考えは間違いだとわかってはいるが」と関係者に配慮したつもりなのですが、批難の声が多く寄せられているといいます。

ちなみに、マレーシアのペラ州前州務大臣が失踪した海域について「新バミューダトライアングルが現れた」などとツイッターで書き込んだことについても批難の声があがっている一方、「彼の発言は強烈な批判を受けているが、現実を理解しているも受け入れられない人たちの心の声を代弁したように思う」 などという声もちらほら聞こえたとか。

何れにしても今回の事故の完全な原因究明には、数年単位の時間を要することになるでしょう。