リュボーフィ・オルロワ号

マレーシア航空MH370便について以前として行方不明のままですが、実はかれこれ1年以上も行方不明になっている全長90mの船舶があることはご存知でしょうか。

リュボーフィ・オルロワ号は2013年2月4日、カナダのニューファンドランド島沖を漂流している姿を最後に、行方不明になったままだ。当時の進路から、大西洋を横断しアイルランド沿岸に向かっていたと推定された。

全長90メートルの同号を捜索したベルギーの救難船船長ピム・デ・ローデス(Pim de Rhoodes)氏は最近、「まだ漂流している可能性は五分五分だ。もし沈没していなければ、今頃は飢えたネズミであふれているだろう」と推測。このような驚くべき話をマスコミが放っておくはずはない。イギリスのデイリーメイル紙は早速、「ロシアの幽霊船、“共食いネズミ”と共にイギリス沿岸に上陸か?」という見出しを掲げた。

NATIONAL GEOGRAPHIC
まさに幽霊船状態のリュボーフィ・オルロワ号なのですが、NATIONAL GEOGRAPHICによると1976年にユーゴスラビアで建造された船舶とのことです。船名については旧ソ連の映画女優の名前で、ロシア人富裕層向けの北極圏クルーズで活躍していたものの、運営会社が2010年に債務不履行に陥りオルロワ号が差し押さえられました。

リュボーフィ・オルロワ号_1
▲リュボーフィ・オルロワ号

その後、スクラップとして27万5000ドル(約2800万円)で売却されることが決まり、アメリカから解体先のドミニカまでタグボートで牽引していたものの途中で曳航索が切断してしまいます。その後、カナダの沿岸警備隊に捕獲されるも、石油採掘施設への衝突がないとし2013年2月に再開放、無人状態で漂流することとなりました。これを最後に現在までオルロワ号は行方不明とのことです。

アイルランド沿岸警備隊隊長クリス・レイノルズは「衛星で追跡できればチャンスはある。しかし、いったん見失うと、海はあまりにも広すぎて、捜索に行っても無駄足になる」と話しています。

人工衛星を初め、レーダーといった観測技術が向上した現在も未だに行方不明の船舶リュボーフィ・オルロワ号。マレーシア航空MH370便のように各国が人工衛星を使用した重点的な捜索を行わないと90mの船であっても見つけることは不可能というのはなにか不思議に感じますよね。そのくらい海は広く、探すのは困難だということが2件の行方不明で証明することとなってしまいました。

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