iphone コンロ

「買うならやっぱり海外製品だよね」ということで、例えば日本や韓国の製品に強い憧れがあるという中国の田舎に住む人達。しかし、その人達の憧れを打ち砕いているのは、海外ブランドと巧みに偽る中国メーカーです。写真はiPhoneの文字が付けられた謎のガスコンロ

2014年3月15日、中国・広東省の農村部では、日本や韓国のブランドと偽った中国製の家電製品が広く販売されているという。南方都市報(電子版)が伝えた。

農村部の消費者はブランドに関する知識が不足しているにもかかわらず、外国のブランド品に強いあこがれを持っている。この心理につけ込んだ中国のメーカーが低価格の自社製品を海外ブランド製品と称して高値で販売、暴利をむさぼっているという。

参考:Record China
具体的にどのような状態になっているのか、南方都市報の記者によると、広東省呉川市にある呉川桜花実業有限公司が製造した「SAKURA」ブランドの給湯器には桜の花と意味不明の平仮名のロゴが描かれ、あたかも日本製と勘違いさせるような小細工をしているといいます。

また、北米電器公司(ACC)という謎の企業について「米国資本100%の家電メーカー」と自称していたものの、調べてみると香港、マカオ、台湾の合資企業。通販サイトでACCの製品を購入したネットユーザーは、「作りが雑すぎる」「この品質でこの高価格はありえない」との評価をしているとのことです。

「海外製品にブランド、性能で勝てないのならば安さで勝負をすればいい」と思ってしまったのですが、そこは抜かりのない中国。自社製品を海外製品だと偽って自社のイメージを落としてでも『金儲け』を優先するといういつもの流れのようです。