スペイン風邪

感染者は地球全体で6億人。死者数はなんと4,000~5,000万人とされるスペイン風邪。死者数の多くは健康な若者だったのですが、その原因について研究結果が報告されています。

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 人類の医学史上、最も大きな謎の一つを解明したかもしれないと研究結果が4月28日に発表された。1918年に大流行したスペインかぜ(インフルエンザ)では世界中で5000万人が死亡したが、犠牲者が主に若い健康な成人だったのはなぜなのか、これまで明らかになっていなかった。

 答えは驚くほどシンプルだ。1889年以降に生まれた人々は、1918年に流行した種類のインフルエンザウイルスを子どもの頃に経験(曝露)していなかったため、免疫を獲得していなかったのだ。

NATIONAL GEOGRAPHIC
通常の流行性のインフルエンザは子供と老人での死者数が多く報告されるのですが、スペイン風邪の場合、インフルエンザを発症したのは高齢者が多かったものの実は大半が死亡しませんでした。しかし、強いとされる若者を中心に死者数が増えていったことが知られています。

なぜ健康な若者が死んでいいったのか。実は、1889年に理由スペイン風邪のウィルスH1N1亜型に似たアジア風邪は流行しており、その時に獲得した耐性により死亡するケースは少なかったというものです。つまり、耐性がない若者のは対向するすべがなく、死んでいったということが原因だとわかったとしています。

▼スペイン風邪ウイルス(復元)
スペインかぜウイルス

スペイン風邪

1918年に流行したスペイン風邪は、当時人類の約3割が感染したというインフルエンザです。発生から3ヶ月でアメリカ、フランス、そしてアフリカのシエラレオネ共和国で急速に広まっていきました。

スペイン風邪のパンデミックは主に3回。 第1波は1918年3月、第2波は1918年秋、第3波は1919年春から秋にかけて発生しました。この中でも第2、第3波は世界的に広まり多数の人が犠牲になりました。特に医師や看護師といった職業の方が多く感染し医療体制が崩壊したことから、最近の「パンデミックの際にはワクチンを医療従事者に優先接種」ということが行われるようになりました。

スペイン風邪の病原体は1997年8月にアラスカ州の凍土より発掘された遺体から採取されその正体が明らかになりました。スペイン風邪は通常のインフルエンザよりも30倍早く増殖し、感染させたマウスでは壊死性の気管支炎、出血を伴う中程度から重度の肺胞炎、肺胞浮腫を引き起こすことが判明しています。

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