アルバータ州のクレーター

カナダの大学は恐竜が絶滅する450万年前、今から約7000万年前に比較的規模の大きい隕石がカナダに衝突していたことを突き止めました。

カナダのアルバータ州南部で発見された円形の形状をした地形は、太古に隕石が衝突してできたインパクトクレーターである可能性が高いことが判った。この隕石の衝突によって直径8キロメートルのクレーターが形成されると同時に、この衝突によって巨大な破壊波が生じたものと見られている。

もし、この隕石が現代に、生じたものだとすると、この隕石落下によって、このクレーターの近くにあるカルガリー市は完全に破壊されてしまっただろう。

参考:Technobahn
カナダのアルバータ大学は、アルバータ州南部にあるという円形の形状をした地形について今から7000万年前、隕石により作られた地形である可能性が高いと発表しました。



この地形はボウ・シティ付近にあるそうで(グーグルマップのピンの位置)、クレーターと思われる地形は直径は約8km、深さは1.6~2.4kmというサイズ。ただ、現在は氷河と風化による侵食で円形の地形がクレーターであるという判別が難し状態とのことです。

アルバータ大学の研究チームによると現在この規模の隕石が同じ場所に落下したとして「落下地点から200km離れたカルガリー市は消滅し、500km離れたエドモントン市でも爆風ですべてのガラスが割れる被害が発生。地球全体の気象が何十年にも渡り異常を与えただろう」と話しています。

ちなみに、このクレーターは2009年、アルバータ州地質調査所により発見されたものだそうです。

▼バリンジャー・クレーター(アメリカ)
バリンジャー・クレーター

このクレーターの規模について、今から約6550万年前に地球に落下したと言われている直径10kmの隕石(直径200kmのクレーター)に比べて小規模ながら、アメリカにある有名なバリンジャー・クレーター(直径1.2~1.5km)よりもはるかに大きいものになります。