赤色巨星

太陽系の太陽のような恒星のほとんどは非常に長い時間をかけ水素を使い果たす過程で巨大化していきます。これを赤色巨星と呼んでいるのですが、このように巨大化した恒星に飲み込まれる天体があるのはご存知でしょうか。

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 地球からはくちょう座の方向に約3000光年離れた所に恒星が老化して太陽の4倍に膨張した赤色巨星があり、すぐ近くを周回する海王星~土星サイズの惑星が1億3000万年後に、木星サイズの惑星が1億5500万年後に、この巨星にのみ込まれることが分かった。 

 米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターなどの研究チームがケプラー宇宙望遠鏡による観測データを分析し、予測した結果を6日までに米天文学会で発表した。太陽も約50億年後には赤色巨星となり、水星や金星がのみ込まれると考えられており、太陽系の将来の姿に当たるという。  

時事通信
今回発表された予測は地球から見てくちょう座の方角のケプラー56という星系です。この星系には恒星であり赤色巨星となったケプラー56aを中心にガス惑星のケプラー56b、c、dが公転しています。この中で将来的に恒星に飲み込まれるとされているのはケプラー56bとcです。

米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターによるとこの2つの天体は何れも赤色巨星の非常に近くをわずか10日~21日周期で公転しているホットネプチューン、ホットジュピターとなっています。そのため今後も巨大化すると予想されているケプラー56aにより56bは1億3000万年後、その外側の56cは約1億5500万年後に飲み込まれると発表しています。

赤色巨星_1
画像:左はリゲル、右が赤色巨星のアルデバラン。中央の3つの恒星はオリオン座γ星、アルゴルB、中央が太陽。中央の薄いオレンジ円は1光分の半径、太い黄色い線は水星軌道。

恒星の大半はケプラー56aと同じように巨大化する運命をたどるとされ太陽系の太陽も例外ではなく赤色巨星になると予想されています。この時のサイズは現在の200倍~800倍で地球公転軌道のほぼ同じくらいの大きさになるとされています。

ただし、よく言われる「地球が太陽に飲み込まれる」というのはひとつの仮説らしく、実際は赤色巨星になる段階で質量を放出することで太陽の重量が弱まり軌道が外側に移動することで飲み込まれることはないとする説もあります。

太陽が赤色巨星の段階に入るのは今から60億年後と予想されています。
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