地球

温暖化を抑止するため様々な案が発表されています。しかし、6つの大学が大気に物質を放出して太陽光を遮るといった100の気象工学的手法は何れも現実的ではないとしています。

Technobahnによると、カナダのサイモンフレーザー大学をはじめとする6つの大学は共同で気象工学的手法で地球温暖化を食い止めることはできるのかという研究を行ったとのことです。結果、食い止めるには大気中に放出される二酸化炭素の総量を削減することしかないという結論に達したと発表されています。

過去地球では火山や隕石の衝突により自然由来の寒冷化が発生しています。同じように成層圏、または宇宙に何らかの物質を人工的に撒き太陽光を遮ることで地球温暖化を抑制するという案があります。研究チームはこのような気象工学的手法100以上の案について2年間の歳月をかけ個々に評価した結果だとしています。

では気象工学的手法の何がダメなのか。研究チームはこのような手法は安価で現在の技術力でも実行は可能だとしています。しかし、気温のコントロールが効かなくなり自然環境に多大な影響を与える可能性があるという点で大きな問題があったということです。


地球温暖化の原因と言われている温室効果ガスの削減についても、同じく地球規模で行う必要性があるのですが残念ながらこちらも十分に機能しているとは言えない状態です。誰もが地球温暖化は問題だと分かっていながらそれでもできないというのは、温室効果ガス以前に人間という生き物に問題があるということになりそうです。