プロトンM

ロシアのプロトンロケットがここ最近打ち上げに失敗している件について、ロシアメディアによると製造に関わった複数の人間が意図的に墜落するよう仕組んでいたなどと報じています。

ロシアの日刊紙イズヴェスチヤによると、モスクワのロシア国立フルニチョフ記念宇宙科学生産センターの情報筋として、プロトンロケットの製造者が意図的に墜落するようサボタージュ、破壊活動を行っていたと報じています。

プロトンロケットはここ数年、頻繁に打ち上げが失敗しており製造元に何らかの疑いがかけられていたと思われます。情報筋の話として、実は2013年4月にプロトンの2段目に取り付けられている4つのエンジンRD-0210を検査したところ内部から筒状のアルミニウム製部品が複数個発見していたと明かしているそうです。
同紙によると、この問題が発覚後ロシア保安庁が調査を行っておりフルニチョフ記念宇宙科学生産センターの職員15人の取り調べを受け、後に加害者が特定されたとしています。



しかし、プロトンロケットの打ち上げ失敗は2013年4月以降も発生しています。この動画は2013年7月2日、複数取り付けられた角速度センサー(DUS)が逆さまに取り付けられていたことが原因で墜落。2014年5月にはプロトンロケットの3段目に不具合が発生しロケットの一部が中国に落下しています。

プロトンシリーズは1965年からこれまで397回打ち上げられ48回打ち上げに失敗しています。特に現在から過去10年で9回打ち上げに失敗しており、sorae.jpによると事故の原因として『仕様書通りのパーツが使われなかった』『部品が正しく取り付けられていなかった』『バルブに異物が混入していた』『推進剤を入れすぎていた』など通常では考えられないミスにより引き起こされていたとされています。

参考:The Voice of Russia