氷_1

これから夏にかけて氷を見たり食べたりする機会が増えるのですが、実はこの氷について幾つか種類があって新種の氷を日本の岡山大学の研究チームが発見したことはご存知でしょうか。 写真は通常の氷

岡山大学の望月建爾助教らによる研究グループは、高温高圧下で液体から氷を生成する過程で、新しい種類の氷が出現することを発見した。

氷には温度と圧力に応じて16種類が存在し、氷VIIは温度100℃・圧力2万気圧以上の条件で存在するが、その形成プロセスは明らかになっていなかった。

財経新聞
気圧と温度
▲温度(縦軸)と気圧(横軸)で形成される氷の種類

通常私達の環境下では“I”という氷の種類しか目にすることはないのですが、人間が到底生きてはいけない環境下ではII、III、 IV…と16種類の氷がこれまで確認されていました。この種類は具体的には温度と圧力により変化し、10GPaという気圧のでは摂氏数百度という熱い氷も存在します。

岡山大学が発見したのはVIIという温度100度、2万気圧以上の環境で形成される途中の氷です。形成される過程を1兆分の1秒間隔で観察したところ、これまで知られていなかった新種の氷が見つかったというものです。この氷はこれまで発見された16種類とは何れも異なる結晶構造であることも確認されました。



こちらが液体の水からVIIという氷になる過程の映像なのですが、何を意味しているのかまったく理解できません。高い気圧下にある熱い氷とは地球以外ではガス惑星に存在するとされており、他の天体を知る上で重要な研究になっているとのことです。