F-35_1

ロシアでステルス戦闘機が燃えればアメリカでも・・・。今月26日、離陸前に謎の炎上を起こしたF-35Aについてどうやら全損扱いとなり廃棄される見通しとのことです。

U.S. Air Forceは、離陸前のF-35Aで火災事故が発生したことを発表した。事故機のパイロットは火災発生直後に緊急脱出したことにより怪我を負うことなしに無事に生還した。

USAFによると、事故を起こしたF-35は通常のトレーニングミッションの一環でEglin Air Force Baseで離陸準備中に、6月23日午前9時15分に離機体後部から火災を起こしたとしている。

BusinessNewsline
今回炎上したのはアメリカ南東部エグリン空軍基地に配備されているF-35です。記事によると離陸準備中に機体後部が炎上し、航空機火災用の消火剤により消火されたとのこです。しかし、状態がかなり酷いらしく修理は行なわず損扱いで廃棄される見通しが強いとのことです。

今回の事故について米海軍大尉ポール・ハース、第33戦闘航空団副司令官は「パイロットはトレーニングプログラム通りの手順でエンジンを停止し、速やかに脱出した」と述べており、炎上した機体を操縦していたパイロットに怪我はありませんでした。しかし今回の炎上事故については「事態を重く受け止めている」と合せて述べています。

F-35は今年6月13日、同じエンジンを搭載したF-35Bでオイル漏れを生じる事故が発生しており、F-35Bを含むA型、C型全ての飛行を禁止しています。その後全F-35の検査が行なわれ僅か3日間後の6月16日に飛行禁止措置が解除されていました。オイル漏れは同機に搭載されているF135エンジンのオイルフローマネージメントバルブにあったとされています。

アメリカでは訓練用69機、試験用28機のF-35が配備されています。