ビッグフット

UMA(未確認動物)として知られるイエティやビッグフットについて、これら動物の毛とされ保存されているものを科学的に調査したところDNA配列は既に知られているクマや馬のものだったこと報じられています。

ヒマラヤ山脈のイエティ、北米のビッグフット、サスカッチは何れも毛に覆われた二足歩行の生き物とされ、これまでながらくUMA(未確認動物)とされていました。

これらUMAについてロイター通信によると、オックスフォード大学は世界に残されている3種のUMAの毛についてDNAを調べたところ、ロシアで採取したイエティの8つのサンプルはDNA配列がヒグマやアメリカグマ、馬、雌牛、アライグマのものと一致。米カリフォルニア州などで採取されたビッグフットとされる体毛はアメリカグマや馬のほか、ヤマアラシ、羊、オオカミなどとDNA配列が一致したと報じています。

研究を行ったブライアン・サイクス教授は「これまで科学界は未確認生物の研究に余り真剣に取り組んでこなかった」と指摘。DNAが摘出可能なサンプルについて全てが既に知られている動物のものであることが証明されました。

この研究は2012年に始まっており、UMAサンプルはローザンヌ動物学博物館の協力の元、個人・組織を問わず集められたものだといいます。その上で信ぴょう性が高いと判断されるサンプルについて遺伝子分析するとしていました。

偽の資料が何故『UMA』として残されているのかという点について、イエティについてはイギリスのエベレスト登山隊が未確認動物と作り上げ資金を集めていたことが1930年代にドイツの探検家・動物学者E・シェーファーによって証されており、その他の冒険家や登山家も資金源としてそのようなことを行っていたと言われているそうです。