連星

日本の研究チームはニュージーランドにある天文台を使用し、2つの恒星がある連星系で太陽系外惑星を見つけたと発表しています。画像は連星系の想像図

大阪大学大学院理学研究科、名古屋大学太陽地球環境研究所及び京都産業大学理学部からなる研究チームは地球から3000光年離れた連星系に地球質量の2倍という地球型惑星を発見したと発表しています。

地球に似た惑星を連星系で発見 - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト

同研究チームはニュージーランド・テカポにあるマウント・ジョン天文台で重力マイクロレンズ現象で観測しました。結果、質量は地球の2倍で恒星からは地球と太陽とほぼ同じ距離、つまり1天文単位を公転していることがわかったとしています。
しかし、主星の小さく明るさ弱く、比較として太陽の1/10程度となっており、発見された地球型惑星の表面温度はマイナス210度とされ生命の存在は期待できない環境とのことです。

これまで1800以上の地球外惑星が見つかっているものの、今回のような連星系を公転している惑星の発見は10例程度しか報告されていません。理由は観測が難しいことと、連星系では惑星の誕生が難しいと予想がされているためとのこと。

連星

私達の太陽系は1つの恒星と複数の惑星から構成されていますが、宇宙には複数の太陽が星系内にある連星系があります。連星系の数は比較的多く、夜空を輝く星の約25%が連星系だと言われています。これまで確認された連星系の中には6つの恒星がある星系も確認されています。
このように複数の恒星がある場合、最も明るい恒星が主星となります。