クルベラ洞窟

地表のありとあらゆる所に昆虫はいるのですが、ポルトガルとスペインの研究チームは世界で最も深い洞窟で新種の昆虫を発見した発表しています。

ポルトガルのアヴェイロ大学とスペインの昆虫学者からなる共同研究グループはコーカサス西部にあるクルベラ洞窟で新種の昆虫を発見したと報じられています。実はこの洞窟、自然の洞窟として現在分かっている中では地球上で最も深い洞窟で、その深さは地底2140mあります。

A Spaniard And a Portuguese Discover a New Species of Beetle in the World's Deepest Cave - Technobahn

発見された昆虫は、カブトムシやカナブンといった甲虫類に分類され「Duvalius abyssimus」と命名されました。この昆虫は今回の調査ではオスメス2匹しか見つからず個体数は少ないと考えられています。昆虫は最も深いところではなく、若干浅いところで見つかったとしています。

クルベラ洞窟の断面図
クルベラ洞窟

新種の昆虫が発見された洞窟は標高2240mの位置にあります。入り口は1つしかなく、マンホールより若干大きいサイズなのですが内部は巨大な空間が広がっています。最深部に行くには垂直に開いた竪穴を始め、地下水層をダイビングし通り抜ける必要があるそうです。
発見された昆虫はこのような非常に過酷とも言える環境で暮らしており、地底の奥底にある生態系を知る上で極めて貴重な発見となりました。

以下はクルベラ洞窟内部を探検した映像と写真



クルベラ洞窟_1

クルベラ洞窟_2

クルベラ洞窟_3