F-35

先月23日、離陸準備中のF-35が炎上したことで全ての機体について飛行停止措置がとられていました。しかし、今月15日、原因不明ということで措置を解除したと発表がありました。

アメリカ南東部、エグリン空軍基地に配備されていたF-35Aが離陸準備中に突如炎上した事故について、米軍はF-35A、B、C全ての機種について一斉点検が行なわれていました。しかし、エンジンからは特に不具合は見つからなかったとの理由から事故以来取られてきた飛行禁止措置が解除したと発表しています。

U.S Military: F-35の飛行停止措置を解除・エンジン発火事故の原因は未解明 - BusinessNewsline

今回発生した事故は搭載されているF-135エンジンに何らかの不具合があったとされ、固有の問題なのかそれとも設計上の問題だったのかは明らかになっていません。
一方、F-135エンジンはAF-2というF-35Aの実験機から高速で回転するブレード『サードステージタービン』にヒビが入っていることが2013年2月に確認されていました。この時のヒビはAF-2に搭載されているエンジン固有の問題であると処理されていたとのことです。

プラット・アンド・ホイットニーF135
プラット・アンド・ホイットニーF135

全長約5.6m、重量1.7トン、F-22に搭載されているF119エンジンをベースに出力を増大させたエンジンです。最大出力は191.35 kNで、これは欧州のユーロファイター・タイフーンや米海軍のF/A-18E/Fスーパーホーネット等に採用されているエンジンの約2倍の出力があります。
推力重量比はF135は11.467で比較としてF-22のF119は7.95、F-15のF100は7.8となっています。