シグナス補給船

国際宇宙ステーションに物資を輸送しているオービタル・サイエンシズ社はNASAが計画している小惑星探査計画について、補給船を拡張するこで宇宙飛行士に居住スペースを提供できるという新しいタイプを発表しています。

オービタル・サイエンシズは国際宇宙ステーション退役前後に計画しているNASAの小惑星捕獲後の有人ミッションについて、同社が開発したシグナス補給船を拡張することでNASAのオリオン宇宙船にはない広い居住スペースを提供することができると発表しています。

拡張型シグナス補給船

オービタル・サイエンシズによると拡張型シグナス補給船は2000kg/18.9m3、2700kg/26.13、3400kg/33.5m3の3つのタイプがあり、4名の宇宙飛行士が2ヶ月間(60日間)生活出来る物資とトイレ等を含む居住スペースを提供出来るとしています。

NASAが計画している小惑星を捕獲し月軌道に持ち帰るというミッションでは最終的に宇宙飛行士により直接採掘し地球に一部を持ち帰るとしています。しかし、計画されているミッションでは打ち上げから帰還まで1ヶ月未満としており、また月軌道に小型の宇宙ステーションを作るという案は出ておらず採用される見込みは低いと考えられています。

オービタル・サイエンシズがこのような案を出したのは国際宇宙ステーション退役後、物資輸送を行う補給船としての利用価値が無くなってしまうシグナス補給船についてNASAと協力することで延命を図っることが目的と考えられます。