ドリームチェイサー

アメリカの民間企業シエラ・ネヴァダ・コーポレーションは自社が開発している有人宇宙船ドリーム・チェイサーの開発についてJAXA(宇宙航空研究開発機構)と協力するとの了解覚書を締結したと発表しました。

sorae.jpはシエラ・ネヴァダ・コーポレーションのプレス・リリースとして自社が中心となり開発を進めている再使用型有翼宇宙船ドリームチェイサーについてJAXAと協力するという覚書を交わした発表しています。具体的な内容は明らかになっていないものの、JAXA広報部の話として「将来の技術協力に向けた話し合いを開始する」段階とのことです。

シエラ・ネヴァダ・コーポレーションは欧州宇宙機関(ESA)及び ドイツ連邦宇宙庁(DLR)とも協力関係にあり、同社発表によると日本の技術やミッションコンセプトをドリームチェイサーに適用し、ドリームチェイサーを日本から打ち上げ、着陸する運用の可能性といった内容が含まれるとしています。

ドリームチェイサー



ドリームチェイサーは国際宇宙ステーションへの宇宙飛行士の輸送を目的として開発されており、最大7名及び貨物を載せることができます。また翼と着陸装置が備わっており、航空機が使用する滑走路であれば世界のどこでも着陸することが可能です。

機体はNASAが1960年代から開発を進めていたリフティング・ボディと呼ばれる機体構造が採用された形状をしており、ドリームチェイサー自体もNASAが1990年代に開発していたHL-20を受け継ぎ開発が進められているとされています。
シエラ・ネヴァダ・コーポレーションによると2000年から開発を進めており、宇宙空間に打ち上げられた実績はないものの無人の機体を上空で切り離し滑走路への着陸、メインエンジンの燃焼実験といった試験が進められています。

今後の2016年11月1日にAtlas Vロケットを使用し無人のドリームチェイサーを打ち上げる予定で実験が成功次第、約1年後を目処に有人打ち上げを行うとしています。ただし、国際宇宙ステーションの引退が2020年と迫っており、宇宙飛行士の輸送が行える帰還は開発が順調に進んだとしても僅か2年程度になります。
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