新鄭市強制立ち退き

中国では区画整備や再開発で立ち退きの対象になることがあります。場合によっては立ち退き拒否により強制取り壊しが行なわれているのですが、今回は墓場に監禁されその間に家を破壊されるというものでした。

中国メディア人民日報は今月8日、中国河南省新鄭市で立ち退きに応じなかった住民の家が強制的に取り壊された内容を報じています。

手荒すぎる中国の強制取り壊し=深夜の墓地に家主夫婦を4時間...:レコードチャイナ

Record Chinaによると、強制的に破壊された家は2008年に許可を得ず4階建ての家を建築し、現在まで暮らしていたといいます。しかし、最近になり道路の拡張や地下鉄建設という公共事業による立ち退きを勧告されていました。家主は立ち退きを拒否し、また法外な立ち退き料を要求し続けていたなどと当局側の主張が報じられています。

事件があったのは8月8日未明で、家主によると見知らぬ十数人が訪れそのまま近所の墓地に連行されたとのことです。4時間ほど監禁され、解放後家に戻ると家は取り壊され瓦礫だけになっていました。

中国で各地で相次ぐ強制的な立ち退きについて、暴力的な強制立ち退きを非合法とする規則は一応存在しているものの、あの手この手強制立ち退きが行なわれ続けており、中には命まで奪われるという事件も数多く報告されています。

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Photo:腾讯网