毒モヤシ加工工場

中国でも価格が安く中華料理で使われる事が多い人気の食材なのですが、漂白剤など薬品漬けされた毒モヤシが製造されていた業者が摘発されました。写真は他の毒モヤシ製造現場を撮影したもの

中国国営『新華社』は湖北省武漢市公安局は市内で違法に製造されていたモヤシ10.7トンを押収したと発表しました。 

もやしに漂白剤!有毒化学薬品を使用した「毒もやし」10トン...:レコードチャイナ

武漢市公安局によると、今年の初め通報があり内偵捜査を進めていたといいます。結果、市内に生産施設と販売拠点を併せ持つ施設が4箇所、販売拠点のみの3箇所が明らかになったそうです。その後、市の食品薬品監督部門と協力して拠点7カ所を一斉捜査を開始し容疑者9人を逮捕し販売前の毒モヤシ10.7トンを押収しました。

当局に検査によると押収されたモヤシは食品への使用が禁止されている業務用漂白剤の他、 次亜硫酸ナトリウムなど化学薬品成分が検出されたとのことです。

相次ぐ毒モヤシ

中国ではこれまでも毒芽菜こと毒モヤシを製造し販売した業者が多く摘発されています。毒モヤシとして一般的に使用されるのは漂白剤で収穫後直ぐに痛むモヤシに浸すことで長時間綺麗に見せる効果があると言われています。他の薬品を使用していた例として2005年に摘発された違法業者は濃塩酸でモヤシを消毒し下痢止め薬(使用期限切れ)を防腐剤として使用していたことが明らかになっています。

今回業者が使用していた次亜硫酸ナトリウムは漂白剤と同じようにモヤシに浸すと色つやがよくなり長期保存が出来るようになると言われています。ただし、このような薬品を大量に使用していることで悪臭が発生し、周囲の住民に通報され逮捕に至るケースがこれまで多く確認されています。

ちなみに、中国で生産されているモヤシも『無根剤』と言われる所謂ホルモン剤が撒かれているとされています(参考)。無根剤はモヤシを短期間で大きく成長させることができるものの、この手のホルモン剤が人体に入ると奇形の子供が生まれたりガンを発生させるとされ、規制の対象となっています。