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北京市で集められたゴミの行き先として郊外に設けられたゴミ処理場があります。しかし、ゴミ処理場付近にも高層マンションが建設されており、発生する悪臭に住民が悩まされていると報じられています。

北京市郊外の通州区には周辺地域から集められたゴミが回収されているのですが、野ざらしに放置されたりゴミ焼却場があることで耐え難い悪臭が漂っていると中国メディア法制晩報が伝えています。

ふん尿の悪臭漂う住宅地、PM2.5の濃度は「計測不能」寸前=2...:レコードチャイナ

法制晩報によると、集められたゴミは当然ながら分別されておらず、生活ゴミと工場などから出るゴミが混ざっている状態で、これにより薬品等が化学反応を起こし異臭を発生させる他、時にはふん尿の匂いが立ち込め周囲の住民の話としてここ2.3年は窓を開けて空気の入れ替えもできないという状態に陥っているとしています。



現場付近(通州區馬駒橋鎮)と思われる衛星写真ではゴミ捨場の近くには高層マンションや工場があり、ゴミが焼かれることで微小粒子状物質、所謂PM2.5が大量に発生しており、簡易測定器では1立方メートル当たりの濃度は868マイクログラムを記録したとしています。

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photo:CAIJING.COM.CN

北京市郊外におけるゴミ問題は今に始まったことではなく、2010年4月には北京市がごみ処理場の悪臭対策として芳香剤噴霧器100台を設置する中国メディアが報じています。
中国では都市部でもゴミの分別がほとんど行なわれておらず、出されたゴミの9割以上が埋め立てられているとされています。焼却、若しくはリサイクルされるゴミに至っては僅か数%ともされており、北京市郊外にも高級建築物や店舗の立ち並ぶも一方、周辺にはごみ埋立場が作られており合法・非合法を含めた処分場は北京市を囲むように200か所以上あるとされています。