鶏

中国で高級食材として扱われる鶏の足について、人体に有害な漂白剤に付けられた足が中国各地で見つかり、これらが有名店の店頭でうられていたことが明らかになりました。

香港(CNN) 中国で食品の安全性を巡る問題がまた明るみに出た。国営新華社通信は26日までに、殺菌や漂白に使われる薬品、過酸化水素水に漬けられていた鶏の足3万トン以上が押収されたと伝えた。
 
この問題で49人が汚染食品を製造した容疑に問われ、うち38人がすでに逮捕された。
 
中国の報道機関は、大きなおけの中で過酸化水素水とされる液体に漬かった鶏の足の映像を流している。

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漂白剤につけ殺菌消毒と言う方法は中国ではよく使われるケースなのですが、今回は高級食材として食べられることが多い鶏の足が漬けられていたことが明らかになりました。

中国国営、新華社通信によると『有毒鶏足』などと呼ばれているものは、2013年7月に冷凍肉の倉庫から製造日が46年前という賞味期限を大幅に過ぎた鶏の足を含む計20トンが見つかったことが発端とされています。その後、警察当局が2013年9月頃からスーパーや食品売り場で購入した鶏の足を検査したところ問題が多く見つかったそうで、これまで河南省、湖南省、山東省、安徽省、江蘇省などの企業10社を摘発し、38人が逮捕されています。

3万トンの有毒な鶏足を押収、多くの大企業がかかわる-中国 | 新華ニュース 中国ビジネス情報

今回の事件で衝撃的なのは一般の消費者が手にする大手スーパーで販売されており、摘発されたメーカーも大企業であるということです。中には徽祥という非常に大きな企業も含まれており、警察の捜査が行われた時は隠そうともせず放置された漂白剤が見つかったとしています。

中国で相次ぐ漂白食材について、鶏の足を漂白する理由として殺菌の他にも防腐剤としての理由もあるとされています。新華社によると鶏の足は通常であれば2~3ヶ月の賞味期限である一方、漂白剤を使用することで6~8ヶ月に延長されるとしています。