超音速兵器

米軍が開発している高速で飛行する兵器について、アラスカ州から打ち上げされたロケットが発射後まもなく爆発したと報じられています。

中国メディア中国網によると、8月25日アラスカ州の米陸軍基地からロケットで発射された極超音速兵器が打ち上げに失敗し、発射から僅か4秒後に爆発したと報じています。 米軍による発表によると、爆発による死傷者はいないとしており、発射台については相当な被害があったとしています。

米軍の極超音速兵器、発射4秒後に爆発_中国網_日本語

超音速兵器打ち上げ失敗

今回打ち上げられたのは、アメリカ空軍と国防高等研究計画局(DARPA)が研究開発を進めている極超音速試験飛翔体Falcon HTV2と考えられます。同機は過去にマッハ20という極めて高速に移動したことがあり、その速度から打ち上げから僅か60分以内で世界にある地上目標を破壊できるとされています。

HTV-2_1

こちらの試験機については2010年と11年に2度行なわれており、2014年夏に3度目の試験が行なわれるとされていました。これまで2回の試験についてはデータの収集はできたものの試験そのものは満足の行く結果ではなかったとされています。(想定された30分の飛行ができず10分以内に通信が途絶えたとされている)

アメリカでは2011年以降は、このコンセプトを受け継いだSR-72という極超音速無人航空機やマッハ6で飛行するミサイルHigh Speed Strike Weapon (HSSW)の開発計画が発表されています。

SR-72(イメージ)
SR-72_2

何れにしても米軍では極超音速兵器の研究開発が続けられており、2010年代末頃にはこれまで想像しなかった超高速で飛行する試作機の登場が予想されています。