F-35

過去に2度、F-35に搭載されているジェットエンジンで不具合が見つかり飛行停止の処置がとられていた問題について、米空軍はエンジンブレードに使用されているチタニウムの品質に問題があったと発表しています。

アメリカを中心に開発が行なわれているF-35について2014年6月に発生した2件のエンジントラブルについて米空軍は、同機に搭載されているプラット・アンド・ホイットニー製F135エンジンのエンジンブレードにクラックが生じ破損したことで事故に繋がったとする発表を行いました。

F-35のエンジン火災事故、エンジンブレードは事故が起きる3週間前からマイクロクラックが発生 - BusinessNewsline

米空軍によると、2014年6月23日に発生したF-35の炎上事故(機体は全損)について、事故機は事故を起こす3週間前にエンジンブレードに微細な亀裂「マイクロクラック」が生じていたことが分かったとしており、結果的にブレードが破断しエンジン内部を傷つけたことで出火事故に繋がったことが考えられるそうです。

▼プラット・アンド・ホイットニーF135
F135

またエンジンブレードに使用されるチタニウムについて供給元の業者がデータを改ざんした報告書を作成し金属を納品していたことも明らかになっており、プラット・アンド・ホイットニーはエンジンブレードの製造工程(冶金)の問題を含め、欠陥を改善したプロトタイプの製作し現在試験段階に移っているとしています。

F-35は炎上事故の10日前、6月13日にも同じくF-35のエンジンでオイル漏れが見つかっています。こちらは今回クラックとは別のエンジンのオイルフローマネージメントバルブに不具合があったと調査結果が報告されています。