日本

先日、NPO法人が調査した日本人が感じる中国の印象について実に93%が良くないと回答しました。今回はこの両国の『印象』について簡単に紹介していこうと思います。

2014年9月10日、日本メディアによると、日本の「言論NPO」と中国英字紙チャイナ・デイリーが共同の世論調査を発表し、中国の印象に関して「良くない」「どちらかといえば良くない」と答えた日本人の割合は93%に達し、過去10年で最悪となった。一方中国は86.8%に下がり、対日感情が改善した。同調査に対し、中国のネットが反応を示している。 

Record China
みなさんは中国に対する印象はどのように感じているでしょうか。大半の人が今回の調査結果と同じ「良くない」「どちらかといえば良くない」と回答すると思います。

これほど印象が悪くなる理由としては書くまでもないのですが、例えば尖閣諸島における対立、食の問題、大気汚染の問題など『現在』の問題に対してだと思います。一方、中国人が日本に対する印象の悪さの根は反日教育が原因とする『過去』の問題にあると思われます。

中国人が感じる日本の印象については日本人のマナーを中心に日本に訪れた中国人観光者の発言が中国メディアで数多く取り上げられたことがあったためか、今年の調査ではわずかに改善しています。
また、中国では日本ではなく日本人に対する印象も悪いことは事実なのですが、「日本の政治家は嫌いだが日本は好き」という趣旨のコメントも中国系の記事で目にすることがあり、この辺も右肩上がりで増える傾向のある訪日観光客の多さに現れていると思います。

とは言え、良い印象を持っていない人が日本とほぼ同じレベルで中国にもいることは事実です。“隣国同士は仲が悪い”のは今に始まったことではないのですが、個人的には過去に8割、今年は9割以上の一般の人が反日教育が環境で「悪い印象を持っている」と回答していることに驚いています。

印象というのは短期間で悪化することはあっても短期間で改善することは極めて異例です。また「良い印象」よりも「悪い印象」の方が長く残りやすく、その印象を作った一部はこの手のブログやメディアの報じ方にあると思います。
一方で「この状況は問題であり、改善する必要がある」と答えた人の割合は日本側が79.4%、中国側が70.4%あったとのことで(参考)、このような声が比較的多く残っていることが救いであり解決へ向けた糸口につながると期待したいところです。