ISS(国立天文台)

テレビなどで報道されているように、本日10月8日16時より皆既月食という3年ぶり『月の天体ショー』が日本各地で見ることができます。実は、月食中に国際宇宙ステーションが日本上空を通過し、こちらも肉眼で確認することができます。(時間帯は地域により異なるものの目安として午後6時50分前後、西から北の空を通過します)

日本各地で皆既月食を観測できるとテレビや新聞、ウェブサイト等でご存知の方も多いと思いますが、同じ時間帯に国際宇宙ステーションが日本上空を通過します。この記事では主に国際宇宙ステーション日本上空通過を中心に書いていこうと思います。

まず、皆既月食についてなのですが、 観測出来る時間帯や赤黒く見える理由について国立天文台(NAOJ)にわかりやすく記載されています。

皆既月食時間帯
東京での見え方として、午後6時14分から月食が始まり皆既月食は午後7時24分~8時24分まで、月食の終わりが午後9時34分となっています。

国際宇宙ステーションの観測

皆既月食は1時間に渡り長い時間見ることが出来るのですが、国際宇宙ステーションが観測できるのは見え始めから終わりまで僅か数分なので注意が必要です。国際宇宙ステーションは地域によって見える方角や高さ、時間帯が若干異なります

観測に関しては、スマートフォンからJAXAのホームページ「きぼう」を見ようを開くと位置情報を利用することで見える方角、仰角(角度)、時間帯などの詳細を簡単に確認することができます。パソコンやその他の端末利用の方はより詳細な観測地の選択ができるこちらのページから確認して下さい。

東京ISS

こちらは高さが低く若干観測が難しい東京付近での見え方です。8日午後6時51分から54分前後にかけ西から北の空を通過します。

スマートフォン、タブレット端末であれば国際宇宙ステーションの観測をサポートするアプリがあるので、予めインストールしておくと便利かもしれません。

国際宇宙ステーションはどのように見える?

肉眼で観測できる国際宇宙ステーションは高速で動く金星のように見えます。そのため明るい都市部でも容易に観測できると思われます。見え始めは暗くゆっくり動いているように見え、高い角度(仰角)で観測出来る地域では明るく飛行機よりも早く移動する様子が確認できるはずです。

明日も観測できる国際宇宙ステーション

関西から北海道の地域では明日も観測することができ、特に関東エリアではどちらかと言うと明日9日の方がより観測しやすい日になっています。今日の観測に失敗された方、見ることができなかった方は9日の観測にチャレンジしてみてください。

現在、国際宇宙ステーションに滞在しているのは、NASA宇宙飛行士リード・ワイズマン氏、バリー・ウィルモア氏、ロシア宇宙飛行士マキシム・スライエフ氏、アレクサンダー・サマクチャイエフ氏、エレナ・セロヴァ氏、ESA宇宙飛行士アレクサンダー・ゲルスト氏の6名です。