峨眉山のゴミ拾い_1

中国人とゴミの問題はこれまでも何度か紹介しましたが、今回は断崖絶壁で命綱をつけゴミ拾いの仕事をしている作業員と観光客にかけられた一言のお話です。

中国四川省にある峨眉山は中国四大仏教名山の1つで、1996年にはユネスコの世界遺産に登録されているという有名な山です。中国では今月1日から国慶節という建国記念日の大型連休があり大勢の観光客がこの山にも押し寄せたといいます。

断崖絶壁で作業する清掃員に、「ごみを捨ててやらないと、お...:レコードチャイナ

峨眉山のゴミ拾い_2
Photo:LIFE生活網

そんな山の頂上付近の岩場で山肌のゴミ拾いをしている作業員らの中国版Twitterで話題になっているそうです。写っているのは今年44歳になった彭文才さん。毎日15年前から同じ現場で朝8時から仕事が終わる午後5時半まで命綱を付けゴミ拾の仕事をしています。

ただそれだけの投稿内容なのですが、実は彼らが訪れた観光客に「俺がごみを捨ててやらないと、お前は仕事がなくなっちまうだろ?」などと言われたなどと書き込んだことで、この言葉があまりに酷いということで中国ネットユーザーらから様々な反応が寄せられたと言います。

「命をかけて仕事をしてるんだから、少なくとも彼を尊重しろよ」
「仕方ない。素養は誰にでもあるわけじゃない」 
「並ばない、そこらで用を足す、ごみのポイ捨て…。65年来、中国は国民を教育できていない」
「そういう観光客は山頂から突き落としてやれ。警察、医者、火葬場、みんな仕事ができるぞ」

峨眉山のゴミ拾い_3

彭さんによると「昨年よりもゴミは少ない」と話しているそうなのですが、ゴミ拾いで崖を降りる必要がなくなることを望んでいるとのことです。


「ゴミ」と「仕事」について、「奪う」「奪われない」と今年行なわれたブラジルワールドカップでも話題になりました。どちらが正しいのかは分かりませんが、そもそもゴミを捨ててはいけない所でゴミを捨てるという行為自体が人としてのマナー違反であり、法律で罰せられるということは頭に入れておきたいところです。