GXV-T

アメリカ国防総省が進めている1人乗りの高機動装甲車(GXV-T)について、外観や防御面の性能をこれまで紹介してきましたが、今回は操縦席のコンセプトとする映像が公開されました。

GXV-Tはアメリカ国防総省DARPAが進めているという、新しいジャンルの1人乗り高機動装甲車です。このサイトでは「スマート装甲車」などと呼んでいるのですが、今回はこの装甲車を操縦する操縦席からの映像が公開されました。



こちらの映像はいずれもコンセプトなのですが、まずGXV-Tの仕様として従来のようにガラス越しに外を確認するというものではなく、カメラで映した外の情報が内部の液晶ディスプレイに映し出されるという案が採用されています。これは、金属に比べ脆いガラスを排除し、またより広い視界を確保することが理由と考えられます。

操縦席は従来、スイッチが所狭しと置かれていましたがGXV-Tの場合は、ほぼデジタル化されておりヘルメット越しで映しだされると思われる仮想タッチパネルにて映像モードの切替など様々な捜査が行えるようになる予定のようです。

GXV-T

GXV-Tは機動性・戦闘能力・安全性を高めつつ安価な装甲車としてこれまでに無かった新たな兵器として今後開発が進められると言われています。『安全性』について前回の記事でも紹介したのですが、弾の向かってくる方角に装甲板を向けたり、加速または車高を低くすることで弾を避けるというユニークな作りになるとされています。

GXV-Tが何年後に実戦配備されるということは発表されていないものの、予算削減が取られている米軍のことを考えれば早ければ来年、再来年あたりにも試作機として人が乗れないサイズの車両が登場するのではないかと思わます。