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イギリス軍が募集しているのは軍事的な訓練を受けた兵士ではなく、パソコンやテレビゲームに慣れたゲーマーです。なんと、この手のゲーマーに装甲車を操作してもらおうという案が既に動き出しているといいます。

英国防省によると、イギリス陸軍が導入を目指しているジェネラル・ダイナミクス製「スカウト・スペシャリスト・ヴィークル(スカウトSV)」についてその操縦手は軍人ではなく一般のゲーマーから採用するとのことです。

英国 スマート戦車開発中、Xboxゲーマー募集 | 新華ニュース 中国ビジネス情報

ジェネラル・ダイナミクスによるとスカウトSVは偵察型から指揮統制型まで6つのタイプがありこれらを1つの車両をベースに開発を行っています。その上でゲーマーを募集することについて、一般向けゲームは戦車や戦闘機を模擬して開発されており、そのような操作が得意な人はスカウトSVを操作には適材だと話しているそうです。



また同社によると様々なゲーム端末がある中でもXboxユーザーを探しているとのことで、採用後は軍事的な訓練を行った上で装甲車の操縦手に育てるとしています。

スカウト SVの6つのタイプは主力戦車として戦闘を行うという車両ではなく、そのような戦車や兵士に情報を伝える目や耳になる装甲車です。ジェネラル・ダイナミクスは英国防省から589両のスカウトSVを納入するよう契約を受注しており、実戦配備は2017年となっています。

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ゲーマーを採用するという例は世界でも珍しいのですが、軍用のシミュレーターなどはすでにゲームのような操作画面になっており、ジョイスティックなどの操作に長けているゲーマーであれば一般的な軍人よりも優れた操縦を行えるというのは理解できます。
無人機やなど遠隔操縦する兵器が今後増えていく中で、ゲーマーが採用されるというケースは今後もあるのはないかと思われます。