アンタレスロケット

10月29日に打ち上げられた米民間企業オービタル・サイエンシズ社のアンタレスロケット5号機について打ち上げ直後に爆発した件について、40年前に製造されたエンジンに問題があると指摘されているそうです。

 

アメリカ東部時間2014年10月28日22時22分、ヴァージニア州の中部大西洋地域宇宙港(MARS)から打ち上げられたアンタレスロケットが打ち上げられたものの発射台に墜落し爆発炎上するという衝撃的な映像が入ってきました。



この事故については現在原因は明らかになっていないのですが、翌日行われた同空港の責任者の記者会見によると、発射後まもなくロケットの軌道がそれたことが明らかになったため爆発を実行したとのことです。この爆破はエンジン点火から20秒以内に行われたとしています。

いずれにしても具体的な原因は明らかになっていないのですが、第一段エンジンに何らかの不具合が生じた可能性が高いとされています。

搭載されていた旧ソ連のエンジン

不具合が発生したエンジンは実はアメリカ製ではありません。何と今から40年以上前の旧ソ連が製造し長らく保管されていたエンジンです。何故旧ソ連のエンジンがアメリカで使用されているのか。元を辿れは米ソ宇宙開発競争、そして米ロの熾烈な月面着陸競争に至ることが明らかになりました。

爆発したエンジンは一体“何者”なのか。この点は次回の更新分で紹介していきます。
爆発した旧ソ連のエンジン『NK-33』、起源は米ソ月着陸競争にあった : ZAPZAP!