アイヴァンパ太陽熱発電所_1

アメリカ、カリホルニア州の広大なエリアに建設されたのは太陽熱を集め発電するという太陽熱発電所です。グーグルが出資しているということで有名な発電所なのですが、実際に稼働させた結果予想を大きく下回る発電量になっているとのことです。

アメリカ、カリフォルニア州のモハベ砂漠に建設されたのは出力が世界最大というアイヴァンパ太陽熱発電所です。同発電所は2014年2月より商業運転を開始しているのですが、これまでの発電量が当初予想していた量の約6割程度にしかなっていないことが明らかになりました。

アイヴァンパ太陽熱発電所はグーグルが1億6800万ドルを出資し建設した(他にNRG Energy、BrightSource Energy)というもので、出力は最大392MW(39.2万kW)。方式はタワー式太陽熱発電でこの発電所の場合ヘリオスタットと呼ばれる無数の平面鏡を複数設置しその中心にあるタワー(高さ140m)に光を集中し熱を集め発電するというものです。
この熱でオイルもしくは溶融塩を加熱し水を蒸発させタービンを回し発電を行うというもので、太陽光発電とは異なり理論上24時間発電可能という特徴があります。

アイヴァンパ太陽熱発電所_2

発電量が大きく下回った原因は「気象条件の影響」としているのですが、当初の想定を大きく下回ったことで再生可能エネルギーで問題視されることがある「不安定な発電量」を今後指摘する声が強まることが考えられます。 


アメリカ政府は西部に位置する6州、約12万ヘクタール(カリフォルニア州のおよそ半分に相当する面積)の公有地に太陽熱発電所を優先的に誘致する方針を明らかにしており、2020年までにその総合発電量を10,000メガワット(1,000万キロワット)規模にすることを目標としています。

▼アイヴァンパ太陽熱発電所の平面鏡
平面鏡

▼中央のタワー
アイヴァンパ太陽熱発電所_3
Photo:ИнфоГлаз